Windows 10 バージョン2004の不具合多数(2020年11月11日追記)
- 2020.05.29
- PC Windows 10 Windows Server
- Office 365, Windows 10, Windows Server 2019, Windows Update, いつ, 不具合, 新機能

- 1. 本記事について
- 2. 不具合について
- 2.1. 複数の Bluetooth デバイスに接続する際に問題が生じる
- 2.2. 「Conexant ISST」オーディオドライバーのアップデートエラー
- 2.3. ローカル セキュリティ権限サブシステム サービス (lsass.exe) が一部のデバイスで失敗する可
- 2.4. 「Conexant」オーディオドライバーのアップデートエラー
- 2.5. DISM の修復後も破損報告が誤って報告される
- 2.6. Intel iGPUを搭載したデバイスで可変リフレッシュレート(VRR)が期待通りに動作しない
- 2.7. ImeModeプロパティでテキスト入力フィールドのIMEモードを制御できない
- 2.8. Always On、Always Connectedを使用しているデバイスで予期せぬ再起動
- 2.9. 古いNvidia ディスプレイ アダプター (GPU) に問題
- 2.10. 印刷ができなくなる
- 2.11. Officeアプリケーションが起動しない
- 2.12. Outlookが予期せず終了、もしくは開けない
- 2.13. スリープ状態起動後、LTEに接続できない
- 2.14. 日本語または中国語の言語で Microsoft IME にて問題
- 2.15. サンダーボルト NVMe SSDを利用する環境での不具合
- 2.16. 特定のユーザー でMMC スナップインにアクセスするときにエラーが表示される
- 2.17. Windows10の機能更新プログラム適用後、証明書が失われる(やや重大)
- 3. 更新履歴
- 4. 参考URL
本記事について
本記事は2020年5月に配信されたWindows 10 バージョン2004の不具合について記載したものです。2020年7月17日現在の情報となっております。
Windows 10 バージョン2004の情報についてはこちらをご参照ください。
不具合について
複数の Bluetooth デバイスに接続する際に問題が生じる
アップデート後、一度に複数のBluetoothデバイスと接続したりペアリングすることができない可能性があります。
本障害のあるRealtek Bluetoothドライバーがインストールされている Windows 10 デバイスはWindows 10, version 2004配信が停止されています。
「Conexant ISST」オーディオドライバーのアップデートエラー
デバイスマネージャのサウンド、ビデオ、ゲームコントローラの下にあるConexant ISST AudioまたはConexant HDAudio Driverという名前で、ファイル名はuci64a96.dllからuci64a231.dll、ファイルバージョンは7.231.3.0よりも低いものが対象です。Conexant ISST オーディオドライバを搭載した Windows 10は、アップデートのインストール中やデバイスのアップデート後にエラーが発生します。
ローカル セキュリティ権限サブシステム サービス (lsass.exe) が一部のデバイスで失敗する可
lsass.exe が、”重要なシステム プロセス C:\WINDOWS\system32\lsass.exe” というエラー メッセージが表示されたデバイスで失敗する場合があります。コンピュータを再起動する必要があります。
この問題はKB4565503で解決されました。
「Conexant」オーディオドライバーのアップデートエラー
デバイスマネージャのサウンド、ビデオ、ゲームコントローラの下にあるConexant HDAudio Driverという名前で、chdrt64.sysまたはchdrt32.sysのバージョンは8.65.47.53、8.65.56.51、または8.66.0.0~8.66.89.00となります。オーディオドライバーを搭載したデバイスがブルースクリーンエラーで停止することがあります。
DISM の修復後も破損報告が誤って報告される
DISMコマンドにて「/restorehealth」オプションを使用してシステムの破損を検出して修正した後、破損がまだ存在すると誤って記載されることがあります。完全にDISMコマンドにて修復された場合でも発生する可能性があります。
2020年6月10日現在、軽減されたとの記載はありますが、ソースなどはありません。
DISMコマンドは、KB4557957にて修正されたとのことです。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4557957/windows-10-update-kb4557957
Intel iGPUを搭載したデバイスで可変リフレッシュレート(VRR)が期待通りに動作しない
インテル統合グラフィックス処理装置 (iGPU) ディスプレイ・アダプターを使用したデバイスにて接続された可変リフレッシュレート (VRR) を使用する場合、影響を受けるデバイスで VRR を有効にしても、Direct X 9 を使用するゲームの VRR は有効になりません。
更新プログラムのエクスペリエンスを保護するために、影響を受けるドライバーを含む Windows 10に、提供されないようにしています。
この問題はKB4568831で解決されました。
本障害にて、windowsバージョン2004の更新プログラム配信対象外になっていた端末に対し、8月中旬には、バージョン2004の更新プログラムが自動配信対象端末になります。
ImeModeプロパティでテキスト入力フィールドのIMEモードを制御できない
一部のアプリで、ImeMode プロパティを使用して、IME(入力方式エディター)モードを利用すると、自動的に漢字またはひらがなに切り替わります。
この問題はKB4565503で解決されました。
Always On、Always Connectedを使用しているデバイスで予期せぬ再起動
Microsoft Surface Pro 7 や Microsoft Surface ラップトップ 3 など、Always On、Always Connected 対応のデバイスにて、エラーや予期しないシャットダウンまたは再起動が発生する可能性があります。
KB4557957にて軽減されました。
古いNvidia ディスプレイ アダプター (GPU) に問題
古いNvidiaディスプレイドライバのバージョン358.00は、Windows 10、バージョン2004にアップデートをインストール中またはインストール後にブルースクリーンまたはその他の問題で停止エラーを受ける可能性があります。
2020年8月中に改善プログラム配信予定だそうです。
KB4568831にて、解決されました。
印刷ができなくなる
印刷を行おうとすると、プリントスプーラーが停止し、印刷ができなくなる可能性があります。対象KBは、KB4557957。改善される更新プログラムが配信されました。
KB4567523にて、印刷できなくなる障害が改善されます。
Officeアプリケーションが起動しない
KB4557957を適用後、Officeアプリケーションをインストールし、起動すると一部PCでは起動ができなくなるそうです。本障害については、AVGの特定のバージョンらしく、更新を行うことで解決するそうです。
Outlookが予期せず終了、もしくは開けない
予期せず終了するか、アプリを開こうとするとエラーが表示される場合があります。エラー内容は、「Outlook を前回起動できませんでした。」と出ます。回避方法としては、WebベースのOutlook(OWA)を利用してください。
ただし、先日、本障害は解消されたとのことです。別のWindows Updateを適用するなど特別な作業は必要ありません。
スリープ状態起動後、LTEに接続できない
スリープ、休止状態から起動した後、LTEは通知領域のネットワーク接続においてインターネットを表示できず、インターネットに接続できない場合があります。
問題が解決されるまで、Windows 10 バージョン 2004でLTE ドライバーを持つ Windows 10 デバイスには、バージョン2004の更新プログラムは配信されません。回避策についてはこちらを参考にしてください。
本障害は、KB4577063にて解消されました。詳しくはこちらを参考にしてください。
日本語または中国語の言語で Microsoft IME にて問題
日本語、中国語を利用する Microsoft IME のユーザーは、特定の場合に問題が発生する可能性があります。入力、予期しない変換結果が表示される、テキストを入力できないなどです。
回避策については、こちらを参考にしてください。
Windows 10 バージョン2004について、障害まとめを改めて行った記事も投稿しています。コンサルタントとして、なぜ社内SEはWindows Updateを好きになれないのか?という議題の元、検討しましたので是非ご覧ください。
サンダーボルト NVMe SSDを利用する環境での不具合
症状
Thunderbolt社の NVMe SSD を使用している環境にて、Windows 10 バージョン 2004、20H2 にて問題が発生しました。
影響を受けるデバイスで Thunderbolt NVMe SSD を接続すると、ブルー スクリーンで停止エラーが発生し、
「DRIVER_VERIFIER_DMA_VIOLATION (e6) ドライバーが検証を行って、不正な DMA 操作を試みました。」とのメッセージが出るそうです。
対処法
本SSDを導入した端末は、手動で機能更新プログラム適用することをMicrosoft 社は推奨していません。
特定のユーザー でMMC スナップインにアクセスするときにエラーが表示される
症状
Windows 10 バージョン 20H2 にアップグレードした後、ユーザーが一覧表示されるダイアログ ウィンドウを操作するときに、エラーが発生します。
この問題は、ローカルのビルトイン アカウント(AdministratorやGuestなど) の名前が変更されたデバイスにのみ影響します。ドメインには影響しません。
対処法
本対象システムはセーフガードになる可能性があります。セーフガードを受けないようにするには、Windows 10、Windows 10 バージョン 20H2 に更新する前に、組み込みユーザー数をすべて既定の名前に戻す必要があります。
この問題はKB4565503で解決されました。
Windows10の機能更新プログラム適用後、証明書が失われる(やや重大)
症状
Windows 10のバージョン1809以降のデバイスを、機能更新プログラム適用し、バージョンアップすると、システム証明書やユーザー証明書が失われることがあります。
対象端末は、2020年10月の月例更新プログラムを適用していない、Windows 10のバージョン1809をバージョンアップする場合です。
WSUS環境やSCCM(MECM)環境でも発生します。
※Windows Updateを自動で適用している環境は、問題ありません。
対処法
以前のバージョンに戻す(リストア)必要があります。
しかし、アップグレードの10日~30日までで、リストア日の期間変更は以下のコマンドで設定することができます。
DISM /Online /Set-OSUninstallWindow /Value
更新履歴
2020年5月29日 初版作成
2020年6月10日 不具合緩和部分を修正
2020年6月15日 追加のエラーを追記
2020年6月21日 印刷の障害を追記
2020年7月13日 DISMの修正が行われたことについて追記
2020年7月13日 追加のエラーと修正を追記
2020年8月11日 修正を追記
2020年9月3日 新たな不具合と修正を追記
2020年10月6日 LTEモデルの不具合修正を追記
2020年11月11日 2つの不具合を追記
参考URL
- Windows 10, version 2004 and Windows Server, version 2004
https://docs.microsoft.com/en-us/windows/release-information/status-windows-10-2004#381msgdesc
-
前の記事
Windows 10 バージョン2004の初期インストール 2020.05.28
-
次の記事
Windows 10をアップグレードを失敗したときの対処法 2020.06.01
コメントを書く