Windows 10 バージョン20H2の不具合集(2020/12/4更新)
- 2020.10.22
- Windows 10
- Windows 10, Windows Update, いつ, バージョン20H2, 不具合, 新機能

- 1. 本記事について
- 2. 不具合について
- 2.1. サードパーティ製ドライバをインストールすると、エラーが表示される
- 2.2. 日本語・中国語のMicrosoft IME を使用する場合の問題
- 2.3. Conexant オーディオ ドライバーを使用している場合、ブルースクリーンになることがある
- 2.4. Conexant ISST オーディオドライバを使用している場合、更新エラーになる
- 2.5. サンダーボルト NVMe SSDを利用する環境での不具合
- 2.6. 特定のユーザー でMMC スナップインにアクセスするときにエラーが表示される
- 2.7. ドメイン コントローラで Kerberos 認証における不具合があり
- 2.8. Windows10の機能更新プログラム適用後、証明書が失われる(やや重大)
- 2.9. ふりがなの自動入力に不具合
- 3. 更新履歴
- 4. 参考URL
本記事について
本記事は、Windows 10バージョン20H2の不具合について記載したものです。本記事は、日々不具合について記載をアップデートしていくつもりです。
※おおむねバージョン2004の不具合と一致しています。
不具合について
サードパーティ製ドライバをインストールすると、エラーが表示される
症状
サードパーティのドライバをインストールすると、「このドライバ ソフトウェアの発行者を確認できません」というエラーが表示されるます。
また、エクスプローラを使用して署名のプロパティを表示しようとすると、「件名に署名がありません」というエラーが表示されることもあります。
本不具合は、ドライバーにて、以下1つでも当てはまる場合に発生します。
- ドライバー検証時に、不適切な形式のカタログ ファイルが識別される場合
- ドライバ ーカタログ ファイル拡張子が、サポートされていない場合
回避策
ドライバーの製造元に問い合わせ、更新されたドライバーを入手します。
日本語・中国語のMicrosoft IME を使用する場合の問題
症状
日本語、中国語のMicrosoft IMEを利用している場合、入力時に問題が発生することや、予期しない結果が表示される、テキストを入力できないことがあります
回避策
2020年11月のオプションの更新プログラムにて解決されました。こちらの記事の「日本語または中国語の言語で Microsoft IME にて問題」を参考にしてください。
Conexant オーディオ ドライバーを使用している場合、ブルースクリーンになることがある
症状
Conexant、Synapticsのオーディオドライバーを利用している場合、20H2に機能更新を行っている最中、または更新後にブルー スクリーンで停止することがあります。
影響を受けるドライバーの確認方法は、「デバイス マネージャ」の「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラ」にある「Conexant HDAudio Driver」というデバイスがある場合です。
chdrt64.sys またはchdrt32.sysのバージョンは、「8.65.47.53」、「8.65.56.51」、「 8.66.0.00~8.66.89.00」が対象です。
本ドライバーがインストールされている端末は、セーフガード対象端末となり、Windows Update バージョン20H2は配信されません。
対処法
本ドライバーがインストールされている端末は、手動で機能更新プログラム適用することをMicrosoft 社は推奨していません。
Conexant ISST オーディオドライバを使用している場合、更新エラーになる
症状
Conexant ISST オーディオ ドライバーを利用している場合、機能更新プログラムのインストール中、または更新後にエラー、または操作性に問題が発生することがあります。
本ドライバーがインストールされている端末は、セーフガード対象端末となり、Windows Update バージョン20H2は配信されません。
対処法
本ドライバーがインストールされている端末は、手動で機能更新プログラム適用することをMicrosoft 社は推奨していません。
サンダーボルト NVMe SSDを利用する環境での不具合
症状
Thunderbolt社の NVMe SSD を使用している環境にて、Windows 10 バージョン 2004、20H2 にて問題が発生しました。
影響を受けるデバイスで Thunderbolt NVMe SSD を接続すると、ブルー スクリーンで停止エラーが発生し、
「DRIVER_VERIFIER_DMA_VIOLATION (e6) ドライバーが検証を行って、不正な DMA 操作を試みました。」とのメッセージが出るそうです。
対処法
2020年11月のオプションの更新プログラムにて解決されました。
特定のユーザー でMMC スナップインにアクセスするときにエラーが表示される
症状
Windows 10 バージョン 20H2 にアップグレードした後、ユーザーが一覧表示されるダイアログ ウィンドウを操作するときに、エラーが発生します。
この問題は、ローカルのビルトイン アカウント(AdministratorやGuestなど) の名前が変更されたデバイスにのみ影響します。ドメインには影響しません。
対処法
本対象システムはセーフガードになる可能性があります。セーフガードを受けないようにするには、Windows 10、Windows 10 バージョン 20H2 に更新する前に、組み込みユーザー数をすべて既定の名前に戻す必要があります。
ドメイン コントローラで Kerberos 認証における不具合があり
症状
企業のネットワーク環境において、ドメイン コントローラー (DC) および読み取り専用ドメイン コントローラー (RODC) にをインストールした後、11月のWindows Updateを適用すると、Kerberos 認証の問題が生じていることが報告されています。
対処法
こちらの更新プログラムにて解決されました。
Windows10の機能更新プログラム適用後、証明書が失われる(やや重大)
症状
Windows 10のバージョン1809以降のデバイスを、機能更新プログラム適用し、バージョンアップすると、システム証明書やユーザー証明書が失われることがあります。
対象端末は、2020年10月の月例更新プログラムを適用していない、Windows 10のバージョン1809以上をバージョンアップする場合です。
WSUS環境やSCCM(MECM)環境でも発生します。
※Windows Updateを自動で適用している環境は、問題ありません。
対処法
以前のバージョンに戻す(リストア)必要があります。
しかし、アップグレードの10日~30日までで、リストア日の期間変更は以下のコマンドで設定することができます。
DISM /Online /Set-OSUninstallWindow /Value
ふりがなの自動入力に不具合
症状
ふりがな文字の入力を自動的に行うアプリ利用下にて、Microsoft 日本語入力システム (IME) を使用して漢字を入力すると、正しいふりがなが入力されないことがあります。
対処法
こちらの「日本語または中国語の言語で Microsoft IME にて問題」章を参考にしてください。
更新履歴
2020年10月22日 初版作成
2020年11月9日 不具合追記
2020年11月11日 証明書失効について追記
2020年12月4日 不具合とそれによる対処法を追記
参考URL
- Windows 10, version 20H2 and Windows Server, version 20H2
https://docs.microsoft.com/en-us/windows/release-information/status-windows-10-20h2
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